明日やろうはバカ野郎〜出産レポ②



卵膜剥離当日の39週3日から3日間、不貞寝をしながらも、実はやり残して気がかりだったことが3つもあった。
卵膜剥離後、ボコスカとお腹の中で暴れる娘。尋常じゃない動きだったので、きっと出てきたくて出てきたくて仕方がなかったと思う。しかし「母ちゃん、何だか乗り気じゃないから、また明日だね」と気遣ってキックで済ませてくれたのだと思っている。ありがとう。生まれる前から親孝行である。
以下、先延ばし癖のある自分が、「明日やろう」と思ってしばらく放置したものの、出産前にどうしても済ませたかったことである。よって、今日の内容はあまりセンシティブではない。下腹部痛がとか破水がだとかは次回以降になるので、どうぞお楽しみに。

①ブログの記事の書き溜め

産後にわざわざ卵巣嚢腫の話をするのもなんだったので、手術の記録を書ききってしまいたかった。しかし、2年半も前のこと。断片的な記憶から書きたい事柄をまとめることが難しく、なかなか筆がのらなかった。出産前日になんとか予約投稿完了。

②冷蔵庫の野菜たちの整理

・大根
実家に分けてもらったおすそ分けの残り
・白菜
同上
・キャベツ
同上
・サニーレタス
クリスマスのサラダの残り

これらの野菜たちが冷蔵庫に鎮座していた。サニーレタスに関しては、しおしおになっていないのが不思議である。主人は基本的に調理をしないので「このまま出産になったらゴミになってしまう。どうにか消費しなければ…」とヤキモキするも、卵膜剥離の痛みに負け、なかなかご飯がまともに作れずにいた。
こちらも出産前日に「流石にまずい」と思い、白菜は雑煮に、サニーレタスはサラダにして昼食として食べ、晩にはキャベツのシチューと大根もちを作った。あやしい献立だが、致し方ない。
残念ながらキャベツは残ってしまったが、夫が面倒くさがらずにラーメンや焼きそばに入れて食べてくれることを願っている。

③メルカリの発送準備

こんな時でもメルカリである。売れないと思っていたものが、ひょんなことから売れてしまったのだ。今は全商品公開停止している。
梱包は済んでいたが、切手代が94円のところ82円切手と10円切手しか手元になかったので、なかなか発送できずにいた。こちらもまた、出産前日に2円切手の調達を主人に頼んだ。なんだったら陣痛が来てから病院に行く途中にポストに投函した。我ながらひどすぎる。退院となる今日、まだ受け取り評価がされておらず心配したが、よく考えたら普通郵便なら妥当な日数である。

④特別な寒中見舞い

これが一番億劫だったが、大切な案件だった。

1月5日に年賀状が届いた。3年前に仕事で担当に付いた顧客からだ。(カモフラ)まさか私に年賀状を送ってくれるとは思っていなかったし、メッセージもとても心温まるものだった。「この嬉しい気持ちをお返ししたいな」と思い、手書きで特別な寒中見舞いを出そうと思った。イラスト等の構想は練っているが、最近はめっきり印刷で済ませていたので、なかなかやる気が出ない。先送り癖の再発である。大事な案件ほど深く考えてしまい、それが自分を縛り付けてしまうのだ。
このままではまずいと思い立ち、出産当日の深夜2時ごろに完了。安心して眠りについた。一旦「色鉛筆で塗るのは明日でいいや」と思ったが、大間違いだった。危ない。セーフである。こちらもメルカリの商品と共に病院へ向かう途中に投函した。

娘よ、ありがとう

こうして、私は先延ばしにしていたことを全て出産前に終えることができた。卵膜剥離を受けてもすぐ生まれてこなかったのは、お腹の中の子が、少しの痛みでくよくよして物事を先延ばしにする弱い母親に、少しだけ自分の時間をくれようとしていたからだと思っている。言葉が分かるようになったら、また直接感謝を伝えたい。今回の出産は上記のこと以外にも超絶にタイミングがよく、生まれる前から大変親孝行な娘なのだ。
次回からはだんだんとセンシティブな内容になる。「そんなプライベートなことを書くやつの気が知れない」という方もいるかもしれないが、私は人の体験談を読むのが好きだし、それで何度も助かってきているので、自分の例も誰かに参考の1つとして加えてもらえると嬉しいなと思っている。

 

出産レポ、他の回はこちらから
area6062.com