本当に大切なものはゴミに埋もれて見えない

産休のおかげで自由な時間と活力が増したので、産後の生活のことも考えてせっせと家の片付けを進めている。数年間手付かずだったゴミ溜めのようなクローゼットの中身を一生懸命掘り出してはいるのだが、未だ全貌が見えないため、進捗は未知数だ。

そもそもなぜ片付けが必要なのか

私は県内の大学に進学したため、学生の時に家を出ず、その後実家近くで1年一人暮らしをし、そのまま同棲・結婚という流れで住居を移したのだが、その度に整理整頓を行なってこなかったツケが回ってきているのだ。例えば、クローゼットの中の山積みの段ボールを1つ開ければ、そこにはポケモンの古びたグッズがぎっしりと詰まっている。

また1つ開ければ、一人暮らしをしていたアパートからの引越しの準備が間に合わず、サカイの屈強な青年たちが大きな荷物を運んでくれている中、泣きながら手当たり次第パンダの箱に詰めたであろう雑貨や銀行の通帳が出てくる。

銀行の通帳、ずっと探していたし一時は再発行しかないかと思ったが、見つかってよかった。他にも沢山のものがゴミの中から見つかったので、何点か紹介したい。

片付けで見つかったとっておきの物のたち

①ユニーグループの商品券1万円分

数年前にもらった親からのプレゼントだと思われる。赤い包装紙でラッピングされたそれは、100均の収納ケースがぴったりと重なり合った間から出てきた。
深夜3時、埃まみれの収納ケースを風呂場でシャワーで洗いながら自分もシャワーを浴びるという荒業に挑んでいた際に発見した。あまりに唐突に出てきたので少し水を浴びせてしまったが、中身は無事だったのでよかった。そのまま捨てても良かったようなケースだったが、危うく一万円分の価値をドブに捨てるところであった。

不謹慎だが、祖父の遺品整理をした際に、新聞紙の束の中から借家の家賃5万円を掘り当てたのも私である。疲れ切った家族に呆れを伴った笑いが溢れた良い思い出だ。
今回の件で、私が亡き祖父の血を色濃く受け継いでいることもよく分かった。

Zoffのメガネケース

中には仕事で外回りをしている際に落として、探しているうちに自分の車でひいてフレームが折れてしまったメガネが入っていた。
小学生の頃に夜中布団の中で懐中電灯で照らしてこっそりゲームボーイをやっていたせいか、私は中学生のころからセミメガネユーザー(必要な時だけ着用)だが、社会人になってから購入したメガネで無事なものは今使用している五代目のみである。

初代:劣化により引退(中学生)
二代目:劣化により引退(高・大生)
三代目:オーケストラの輸送用トラック誘導中に大学の草むらに落として紛失
四代目:上記の通り破損

主人はメガネが顔の一部になりかけている人種だが、数年前、台風の日に電車を待っているときに、メガネが風に飛ばされてホームの中へ消えていったことがあった。夫婦揃ってメガネ運がない。余談だが、主人のビジュアルはメガネをかけていない時の方が好きなので本当はいつもメガネを外していてほしいのだが、可愛い顔をしているのが他の人にばれてしまうのでやっぱり普段はしていてほしいというジレンマがある。ラブである。

今使っている五代目はJINS で購入したものだが、付属のメガネケースの厚みがこんなにも違う。

赤くて丸っこいケースは可愛くて良いのだが、私の小さいリュックサックのキャパをいつも圧迫していた。
Zoffのケースの存在は完全に失念していたので、思わぬ収穫となった。こちらに入れ替えてからは、リュックサックに多少余裕ができて快適である。

iPhoneのガラスフィルム

2枚組で買ったから絶対どこかにある。私はそう信じて、買い直さずに生きてきた。
パンダの箱からこれを見つけたことで、「画面割れてるじゃん!」と言われるたびに「いや、これフィルムなの…」と訂正し続けた5年間にピリオドを打つことができる。張り替えて数ヶ月以内に部活の仲間と卒業記念に行ったユニバーサルスタジオジャパンで、ウォーターワールドの床に落として大きなヒビを入れてしまったあの日のことをまだ忘れてはいない。

ビフォー

アフター

実に気持ちがいい。

緑のお守りは、熱田神宮でゲットしたあらゆる災難から守ってくれるというオールマイティーなお守りである。スマートフォンにお守りをつけていると度々面白がって指摘を受けるが、一番持ち歩くものなので自分では理に適っていると思っている。
新婚旅行では、日に焼けた現地の添乗員に「それ、熱田神宮のじゃないですか。私、豊田に住んでたんです」と声をかけられた。
イッツアスモールワールドを感じた一方、熱田神宮はワールドワイドなのであった。

再び余談だが、学生最後の海外旅行前に4sから機種変更し(wifiが使えなくなってしまったため)、未だ愛用中のiPhone6。先週あたりに急にホームボタンにガタがきてしまい、AssistiveTouchの世話になっている。画面上に浮くホームボタンには、まだ少し慣れていない。

片付けは宝探しのように

「とっておき」というだけあって、雑に扱われながらもずっと取っておかれたものたち。通帳の再発行手数料、商品券、交換フィルム代…きちんと整理整頓をする必要性を改めて感じた。

今回紹介したように、ゴミ溜めのクローゼットの中には便利なお宝がたくさん埋まっているため、先は見えないが楽しく片付けを進めている。そして調子に乗った結果が、先日の流血沙汰である。 

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 何事もやりすぎてはいけない。

その後、帰ってきた主人に足裏を確認してもらい、「この傷でなんでそんなに血が出たの?」と不思議がっていたが、私も痛みもないのに血まみれだったのでとても不思議なのだ。