リビングが片付かないので開封の儀が執り行えない

素敵なプレゼント


「誕生日にパソコンを買ってあげるよ」


主人からの嬉しい申し出があった。普段クールでドライな主人の行動としては超レアである。「パソコンといえばかなり値がはるものなのにいいのかしら?」と思ったが、IT関係の職に就き、帰宅するとデカいディスプレイ2枚とノートパソコンの前から動かない主人からしたら、私の所持する10年モノのガタガタノートパソコンは化石。「電源ボタンが凹んだ」「Excelがすぐ落ちる」など、トラブルが起こるたびにキーキー言う私を見るに見かねて…ということだと思う。新しいパソコン、しかもプレゼント。素敵な話である。

ただ、私には別に欲しいものがあった。iPad Proだ。ツイッターでフォローしているイラスト描き(絵師という言い方がちょっと好きでない)の皆さんがiPad ProとApple Pencilをオススメしているのを指をくわえて見ていたので、「パソコンよりiPad Proが欲しい」という気持ちが強かった。
しかし、DTMも始めたい。パソコンかiPadか、非常に迷った。1ヶ月以上迷って迷って検索をかけ、最終的には素敵なイラスト描きさんのダイレクトマーケティングを鵜呑みにしてiPad ProとApple Pencilを買ってもらったのである。11インチと12.9インチでも迷い、エディオンに2回実機を見に行った末にデカい方にした。超高かった。Apple公式に注文をかける直前に「Airでもいいんじゃない?デバイス買い放題だよ」と言われたが、「とにかく第2世代のApple Pencilがいいの!くっつくから!」と押し切ってしまった。主人よ、わがままを聞いてくれてありがとう。ラブである。
余談だが、経験上、迷った末に最初に欲しかったものを選択した方が後悔が少ないことが多いので、今後の参考にしたい。



延期される開封の儀


主人が例の品を注文してくたのが月曜日。刻印を入れるかどうかでまた迷ってしまった。「プレゼントで貰う大切なものだから、名前や誕生日を刻みたいわ」という本能に従った乙女脳と、「そんなことしたら一生手放せなくなってしまうわ」という現実的な乙女脳が戦った結果、刻印はやめておいた。いつか上位機種と買い替えたり近しい人に譲ったりすることがあるかもしれない。いくら良い物でも、他人の名前や誕生日の刻印の入った品は遠慮したいものである。

そして、届いたのが水曜日。早い。早すぎる。
なぜならまだリビングが片付いていない。


私は家の掃除が苦手だ。公共の場の掃除は勤しんで真面目にやれる。中学一年生のときに学年集会で「真剣に掃除を頑張っている人がいます。〇〇さんです。」と名指しで紹介された小っ恥ずかしさと誇らしさを忘れてはいない。だが、自分のテリトリーは無理。汚部屋星人なのである。
今住んでいるアパートに私個人の部屋は無いのだが、そのかわりデカいクローゼット2つとキッチンを好き放題させてもらっている。クローゼットその1は衣服で満杯。クローゼットその2は過去のガラクタとメルカリで売り払うもの用倉庫と化している。
その他のものはどこへ漏れていくかというと、共有スペースのリビングである。今、部屋の隅で山を成しているのは、職場から持ち帰った私物。私は汚部屋星人なので当然断捨離も苦手だ。断捨離下手にケチもとい倹約家気質が拍車をかけ、ときめかないけど捨てるのがもったいない物が山積みになっている。もう見るのも嫌だし触りたくもない。


そんな中で外的動機づけをしようと考えたのが、「リビングを片付けるまで開封の儀をしない」という自分との約束である。もうiPadは届いてしまった。
昨日読んだ本から得た教訓のように「よーい、ドン!」で片付けを始め、素敵なもの以外は整理整頓をし、いち早くiPadと触れ合いたいところである。




本日のKindle Unlimited

しばらく本を読んでこなかったので、話題になった本で、読みやすそうなものに惹かれてしまう。

深爪式 声に出して読めない53の話

深爪式 声に出して読めない53の話

  • 作者:深爪
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/11/02
  • メディア: 単行本
深爪流 役に立ちそうで立たない少し役に立つ話

深爪流 役に立ちそうで立たない少し役に立つ話

  • 作者:深爪
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/11/02
  • メディア: 単行本

著者の深爪さんは普通の主婦というのが驚きだ。深爪さんの今までの経験から繰り広げられるヤバい人の話やど直球の下ネタに夢中になってしまった。また、家族との思い出の話も感慨深いものがあった。
小学生の頃にはさくらももこのエッセイにどハマりしたことがあるが、エッセイは他人の人生の面白いところやタメになるところだけ吸わせてもらえるので面白い。私は良くも悪くも普通の家庭で普通に育ってきたなと改めて思う。狭い世界で生きてきたのだから、本を読むなりなんなりでいろんな人生を吸って、様々な価値観に触れておくことも大切だと感じた。
あと、今度本書で紹介されたエビ春巻きを作ってみたい。

本日の精進

文字数は3000字から2000字と少なくなったが、またもや恥ずかしくて言えないほどの時間をかけてしまった。目標の30分に近づけるように精進したい。
あと、前回のグラタンは少し間に合わなかったです。