いつかあの海をもう一度

今週のお題「カメラロールから1枚」

電脳世界でも断捨離下手

過去に何度か整理整頓が苦手だという話をした。5年間使ったこのiPhone6のカメラロールも御多分に洩れず、4年間の画像データがストレージを圧迫している。大学の友達との思い出。かわいいイラスト。真似したいコーディネート。駅すぱあとスクリーンショット。そんなカメラロールの中で、「1枚選ぶとしたらコレ」というお気に入りの写真がある。

もう一度見たい海


私の選ぶ一枚はこれ。
草木をかき分け辿り着いた三月の海。

愛知県の佐久島から見た光景である。若者の人気スポットなので、県内の方はご存知だろう。特におひるねハウスはインスタ等で有名なのではないだろうか。4年前に訪れた際にも、写真撮影の順番待ちでめちゃめちゃ並んでいた。アートの島として、また、島外から通学可の学校があるなど、なかなかユニークな島である。
sakushima.com

私はこの佐久島に、2016年の3月に一度だけ訪れたことがある。西尾市(抹茶生産日本一)にある一色港(うなぎが有名)から高速船で30分くらいかかっただろうか。たまたまこの日は強風で、船がひっくり返ってしまうのではないかと思った。
ちなみに、愛知県には、師崎から向かう日間賀島という島もあるのだが、かなり趣向が違う。両方とも一度しか行ったことがないが、日間賀島タコ・民宿・観光。対して、佐久島アート・自然・癒しという感じ。船が苦手な方は、確か日間賀島の方が断然早く着いたはずなので、日間賀島へ行こう。お土産にたこめしを忘れずに。レトルトパウチのたこより、カリカリに乾燥されて宇宙人のようになったタイプのタコの方が美味しいらしい。(比較はしていないが美味しかった)

佐久島には友達と、友達の友達と訪れた。
当時はカメラを持っていなかったので、スマートフォンでたくさん景色を撮影した。
磯に揺れる木漏れ日。
校庭へと続く登り階段。
ぱっと華やかに咲く菜の花。
打ち捨てられた機械と赤茶けた倉庫。
蕾のまじった桜の木。
交錯する、絶妙な勾配の小径。

貧弱なiPhone6のカメラだが、写真を見ると、脳裏に風景が蘇る。今回は一番好きな一枚だけを載せた。
おこもり生活が終わったら、また行きたいなあ。