産休に突入したので5億年ぶりに本を読み、10億年ぶりに記事を書いている

「ブログとかやりたいな…曲も作りたいしイラストも描きたい…」
学生時代を終え、就職して約4年8ヶ月を経た今、ようやくその願いが実現しそうである。"夢の"産休に突入し、実質専業主婦と化したからだ。


ワーク・ライフ・アンバランス


「そんなもん仕事しながらでもできるのでは?」

と思われる方もいるだろうが、それが思うようにできなかったのがこの数年間の私である。
仕事から帰ってきたらご飯を食べて風呂に入って寝てまた仕事。新卒の頃は、朝6:30に出勤し、夜10:30前後に退勤するような生活が当たり前だった。時間外勤務は月100時間どころじゃなかったと思う。加えてシーズンによっては毎週土曜の午前は出勤…ということもあった。
(流石に妊娠してからは配慮してもらったこともあってこんなことはない。時間外勤務は、忙しくて月60時間程度。)

業務内容について詳しく書くことはできないが、やり甲斐のある素晴らしい仕事だった。今までに培った能力が活かせる場面も多々あり、評価もしてもらっていた。
ただ、昔から要領が悪くキャパシティが狭い自分にばっちり合っている仕事かというとそうではない気もしてくる。どの仕事でも同じだとは思うが、責任が重く、自分が絶対に悪くなくても「スミマセンデシタ」と沢山謝ったり、しばらく引きずるような嫌な思いも沢山した。
しかし、それと同じくらい良い思いもたくさんしたので今まで続けてこれたように思う。頑張った自分をいつもほめながら毎日過ごしてきた。失敗や成功をしながらずるずると仕事を続けてきた。

以前からワーク・ライフ・バランスという言葉が流行っているが、要領の悪い私はワークにほぼ全振りの数年間を過ごしてしまった。アニソンのコピーバンドでキーボードを弾かせてもらったり、たまに大学のオーケストラにOG扱いで乗せてもらったりするなど、多少素敵な音楽ライフを楽しむ機会はあった。
しかし、学生時代のようにMIDIをせこせこと打って曲を作ったり、同人活動に片足突っ込んでみたり、ニコニコ配信のアニメを週に10本観て、作画や脚本のダメなところも含めて楽しんだりすることはできなかった。

ワークによって心身共に疲弊した私は、まず平日に音楽や絵やアニメ視聴に必要なノートパソコンを起動することが面倒になっていた。散らかった部屋でスマホツイッターをぼーっと眺め、くだらないツイーヨをするのが限界だった。あとは精々無料漫画アプリやyoutube
土日祝日は基本的に休みなので、時間が全くないということはなかった。しかし、外食や買い物に出かけてMPとHPの回復に充てるのが限界だった。
ワークがある以上、ライフは二の次。気力の回復が間に合わない。繰り返し言うが、私は要領が悪くキャパシティが劇的に狭いのだ。


「産休とりたい」

忙しい同僚たちは、口を揃えてよくそう言っていた。男性でも冗談交じりにそう言うことがあったし、子育てを一通り終えたお局組も「夢のような時間だったわ」と遠い目をしていた。
大半の職員が「やり甲斐はあるが激務過ぎてヤバいのでしばらく休みたい」という思いを抱えている業界。そのブラックさは名だたるもので、働き方改革と銘打って様々な動きはあるが、このペースではでは破綻まっしぐらな気がしてならない。他の業界については知らないが、定時帰りで給料ボーナスたっぷり福利厚生サンキューな大手企業と比べたら悲しくなってくるので考えるのをやめた。

そんな職場に少しさよならをして手に入れた"夢の"産休。ブラックだが一応「福利厚生サンキュー」な職場ではあるので、これを機に、今までのクソアンバランス生活に終止符を打ちたいと思う。「ベビーがオギャーしたらそうはいかないぜ」というようなアドバイスは今は要らない。


5億年ぶりの本


仕事に関する技術書以外で「本を買って読もう!」と思える気力がなかった。ここ数年で買った本といえば、雑誌を含めて「ゼクシィ」「ゼクシィ国内リゾート」「初めてのたまごクラブ」「なるほどデザイン」くらいしか思い出せない。
そんな中、「Kindle Unlimitedが3ヶ月99円!」という告知ツイーヨをツイッターでゲットしたので、ケチもとい倹約家な私は早速申し込んでみた。
実質5年、体感5億年ぶりに読んだ本はこちら。

寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26

寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26

私は寝る前に「ああ、やってしまった…」「なんであのような行動をしてしまったんだろう…」「穴があったら入りたい…」「もうしにたい…(本当は全然しにたくない)」と嫌な気持ちを反芻しまくりの結構なネガティブ体質だ。タイトル通りに嫌な気持ちが少しでも薄まれば…と思って読んでみた。
中身はリフレーミングのことなどが優しく易しい言葉で書かれている。千ページほどのボリュームで、ネコちゃんのイラストも挟まるのでサクサクと読むことができたが、ネガティブシンキングの改善というより、今の自分に使えそうな内容が載っていたので、メモをしておく。あくまで私の解釈であり引用ではないので、きちんとした内容を知りたい方は是非こちらの本を読んでみてほしい。

  • 部屋を幸せを感じるもので埋め尽くそう。よくないものがあると見るたびに気分が下がるよ。
  • 何かを始めるのが億劫になって尻に根が生えたら「よーい、ドン!」と言うことを合図にしてみる。実際に声に出すのがポイント。
  • 1歩目を歩んだだけではダメ。そのあとの実践や行動が肝心。
  • 80歳になったときの自分を想像して、今の時間の価値を再認識して大切にしよう。


私は「継続は力なり」という言葉が好きだ。とりあえずスタートは切れたと思うので、しばらくは素敵なライフの継続に焦点を当て、ブログを含めて様々な趣味の2歩目、3歩目を進めていきたい。


10億年ぶりの記事


最後に日記、というか記事を書いたのは、高校時代に部活の友達で運営していたホームページで、魔法のiらんどだとかフォレストページだとか、その類である。そして今、実質10年、体感10億年ぶりに記事を書いている。

その間、何も文字を打っていなかったかというとそうでもなく、ツイッターのアカウントをもって10年ほどになるが、中身がいるんだかいないんだか分からない361人のフォロワーに向けてくだらんツイーヨを垂れ流しにしてきた。合計文字数を考えると結構なものになるのではないだろうか。

同じ文字を扱うツールでも、大体見ている人は顔見知りなツイッターと違い、いざ「ブログを書こう!」となると文体や内容に迷いが出てしまう。今回の初エントリも内容の取捨選択ができず、今の時点で2600文字ほどであるし、しょうもない文章にものすごい時間をかけてしまっている。あと30分で主人が帰ってくるので、早く晩御飯を作らないといけない。

しばらくはKindleで読んだ本の紹介などで、ブログを書くことに慣れていきたいのと、次の記事は30分以内で書くことを目標にしたい。

ちなみに今日のご飯は昨晩のシチューをアレンジしたグラタンです。なんとか間に合いそうです。